2008年04月06日

中野区非常勤保育士事件が全面勝利解決

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画期的な高裁判決(2007年11月28日)を勝ち取った中野区非常勤保育士解雇事件で、当事者の中野区立保育園保育士など職場復帰が実現しました。2008年3月31日には東京都労働委員会での勝利和解協定も成立。勝利を祝し、満開の桜の哲学堂公園での花見に関係者が集まりました。


下記は、争議支援共闘会議の声明です。
(以下、引用)

http://www.yo.rim.or.jp/~kk-ippan/nakano/teminate%20statement.html

中野区非常勤保育士解雇争議の終結にあたって

2008年4月1日

    中野区保育争議支援共闘会議

東京公務公共一般労働組合

同 中野区保育争議原告団



 中野区によって2004年3月に非常勤保育士全員が不当解雇された事件は、東京地裁・東京高裁および東京都労働委員会における係争を含め、4年に亘って解雇撤回争議として闘われてきましたが、昨日、東京都労働委員会において、申立人公共一般労組と中野区との間で、斡旋和解が成立しました。

 原告4人全員とも本日4月1日をもって職場に復帰しました。

 これをもって、本件解雇撤回争議は最終的な決着を見ることになりました。 これまで温かくご支援を寄せて下さった皆様に、こうして全面勝利解決のお知らせが出来ますことを心より感謝申し上げ、ここに争議終結のご報告をさせて頂きます。

 都労委における和解協定の内容は以下の通りです。



   東京都労働委員会和解協定書 



 申立人東京公務公共一般労組(以下「組合」という。)と、被申立人中野区とは、都労委平成16年不第68号事件について、下記のとおり協定する。



1 中野区は、非常勤保育士の職の廃止に関し、組合との間で紛争が生じたことについて、遺憾の意を表する。

2 中野区と組合は、労働条件の交渉に当たり、引き続き真摯に臨むことを確認する。

3 組合は、本件申立を取り下げる。

 平成20年3月31日

(これに労組代表 田中大輔中野区長 労働委員会各委員など捺印   以下省略)



  不当解雇に対しては、損害賠償並びに職場復帰という、当局へ極めて原則的な責任の取り方をさせたことに続き、今回の都労委和解協定に於いて、中野区長に文書で謝罪させるという、重要な確認点も引き出しました。



 今回の最終決着に先立ち、昨年11月の東京高裁判決に於いては、長年勤務してきた非常勤職員の雇用継続に対する期待権侵害の重大さを認めさせ、賃金1年分相当の損害賠償命令を獲得しました。また解雇についても、地位確認こそ認められなかったものの、中野区が行った雇い止めは実質的に解雇権濫用が類推適用されるまでの違法性があることを認める判断を引き出し、中野区をして上告を断念させる画期的な勝利判決を勝ち取りました。

 ところが田中区長はその後も原告らを保育職場にあくまで復職させない態度をとり続けてきました。しかし勝利判決を背景に、争議を支える仲間の支援の輪を更に広げて、当局への抗議と世論の結集を強め、ついに今年3月半ば、原告全員が中野区に採用されるという快挙を成し遂げました。

 このように、中野区非常勤保育士の解雇撤回争議は、全員職場復帰の実現、損害賠償金の確保、区長の謝罪協定書、組合つぶしを跳ね返して職場の組合組織の強化を果たし、また任用関係に関わる法的問題においても画期的な前進を勝ち取るなど、多面に亘る見事な成果を収めました。

 このことを確認しつつ、ここに中野区保育争議の終結宣言を行うものです。



 近年の解雇争議において、とりわけ行政当局による「任用拒否」事件においては、自治体非正規労働者が解雇以来4年も経てから全員の職場復帰を勝ち取ることは希にみる壮挙といえ、今後の争議運動における重要な地歩を築いたといえるでしょう。



 今日どの自治体に於いても、構造改革の名の下に公務の市場化路線が激しく推し進められており、委託・民営化があらゆる部門で断行されています。そのもとでは無数の非正規公務員が解雇攻撃に苦しめられています。今回の中野保育争議も、そもそもが区立保育園を民間企業へ指定管理者として移管するために全員解雇が強行されたことから始まったものです。 ところが中野争議の勝利内容は、まさにこの委託民営化路線へ制止作用を生み出す貴重な成果を残しました。たとえば、委託民営化の際にしばしば発生する非正規労働者の整理解雇について、今後はそれが安易に行えない点や、常傭的非正規労働者の期待権侵害には重い損害賠償責任が伴うなどの点です。従って、安上がりで安易な委託計画に強い規制を加える形で、当該労働者が解雇反対闘争に立ち上がれるという、重要な条件を切り開きました。

 中野争議の成果は、とりわけ全国の自治体労働者に大きな展望と確信をもたらすことになったといえます。

 

 長い間、ともに闘って下さった仲間のみなさん、勝たせる会のみなさん、そして全ての支援者の皆さんに心からお礼を申し上げます。

 引き続き中野区の職場において、働く者の権利を前進させるために奮闘していく公共一般中野支部と分会組合員へ、引き続きのご支援をお願いし、争議終結にあたりましてのご報告と致します。


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