2006年12月21日

東村山市議会で大規模開発の見直しを求める住民投票条例案が「市民自治の会」市議の反対で否決される

 12月21日付けのしんぶん赤旗の首都圏欄の記事によると、東村山市議会に住民17000人以上の直接請求署名により提案された住民投票条例が可否同数のため議長採決となり、否決されました。住民投票条例は、総事業費136億円をかけ約100メートルの高層ビルを建設する東村山駅西口の再開発計画の是非を問うもの。
 私が驚いたのは、住民投票条例に、自民党、公明党とともに、「市民自治の会」の島崎洋子市議が反対したということです。島崎市議は、10月までは生活者ネットワークの会派に属しており、生活者ネットワークは住民投票条例に賛成しましたが、島崎市議は会派を離脱して「市民自治の会」を立ち上げ、住民投票条例に反対しました。島崎市議の会派離脱と反対がなければ住民投票条例が可決されていた可能性が高いことになります。
 住民投票条例案に賛成した議員の中には、再開発計画そのものには賛成であるにもかかわらず住民の意思を尊重するために住民投票を実施すべきとの決断をした方もいるそうです。
 その中で、会派を離脱してまで住民投票に反対した「市民自治の会」の島崎氏の言う「市民」「自治」とはどのような理念なのでしょうか。それとも、理念よりも優先される利害があるゆえの行動なのでしょうか。


 私の地元の中野区の与党会派である「市民自治」にも、かつては生活者ネットワークの会派に所属していたが後に離脱した議員が所属しています。東村山の島崎市議と会派名が似ているのは偶然でしょうか。
 中野区の「市民自治」会派の議員の主張や行動については、下記の本ブログの記事やdr-stoneflyさんのブログの記事を参照してください。
 http://siinoki-law.sblo.jp/article/2093980.html
 http://siinoki-law.sblo.jp/article/1769874.html#comment
 http://dr-stonefly.at.webry.info/200612/article_13.html

この記事へのコメント
東村山で市議をしています。日本共産党所属です。
業務日誌でご指摘の通り、島崎市議が賛成すれば住民投票は成立していました。
しかし、彼女はそれまで盛んに市民参加といってきたのに、いまさら住民投票をしても無駄、損害が大きい、と自民党や、公明党、市長と全く同じ主張で、この住民投票条例を葬り去りました。
生活者ネットワークの会は離脱も、議員は最大3期までとしていた市民との公約を裏切り、来年も立候補するために離脱したのです。
166人の市民が傍聴していましたが、市民の意思をないがしろにした議会会派に大きな怒りが湧き起こっていました。
市民はこのことを忘れないと思います。
Posted by 福田かづこ at 2006年12月22日 10:09
 福田さんコメントありがとうございます。理解不能な行動の背後には、何が何でも与党に居座り続けたい執念のようなものが感じられます。何か表向きは認めることのできない利権があるのでしょうか。
 この事件を東村山市民のみなさんが忘れないためにこの記事が少しでも役に立てば幸いです。
Posted by siinoki-law at 2006年12月22日 17:05
私は政治の事は良く判りませんが。昔中野区
沼袋に40年程勤務会社の都合で退職後日本橋印刷会社に10年勤務製本課でした関係お手伝いをさせて頂く事で時間の許す限りお手伝いをします。
Posted by 櫻井助治 at 2007年01月17日 17:50
櫻井さんコメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
Posted by siinoki-law at 2007年01月17日 21:09
島崎よう子です。昨日、このブログ記事を見つけ驚愕しました。
市民自治の会は与党ではありません。また、この住民投票条例案の審議について、各会派の討論の会議録も読まれず事実の確認もせずにコメントをかかれるのはいかがでしょうか。かって、共産党市議が都議会議員へ出馬するため任期の2年を残して市議を辞職したことは公約違反とは言わないのでしょうか。政策や政治姿勢によって捉え方が違うのは当然です。お互いの思想信条を尊重して、議論したいものだと思います。
Posted by 島崎よう子 at 2007年03月11日 08:22
 「島崎よう子」さん、コメントありがとうございました。
 ところで、コメントされている「島崎よう子」さんが東村山市議の島崎よう子さんご本人か否かはわかりませんが、一応、ご本人のコメントであることを前提として、お答えしたいと思います。
 島崎よう子さんのコメントの内容は私の記事とコメントに対する批判のようですが、具体的な記事の内容に対する異論は「市民自治の会は与党ではありません」という1点のみであり、他にはありません。私は、住民にとって最大の問題であった大規模再開発予算に賛成した「市民自治」は与党と評価せざるを得ないので、与党か否かについて訂正する必要はないと考えます。
 もし記事に他に事実誤認があるとのご意見であれば、具体的に誤認の点を指摘し、市議会議事録等の該当部分を指摘するなどして、事実確認のための資料を提供していただきたいと思います。
 私が島崎市議の行動を批判したのは、「市民自治」という会派名を名乗り住民の自治を重視しているという印象を有権者に与える政治家が多数の住民の要求に基づく住民投票条例に反対したのは、どのような立場や動機に基づく行動なのかを疑問に思ったからです。「市民自治」の理念からそのような行動が導き出されるとは思われないので、何らかの利権的なものや選挙対策上の利益誘導的なものがあるのかもしれないとも思いました。
 あわせて、島崎よう子市議にお願いしたいのは、「市民自治」とはどのような理念や政策体系や思想に基づく会派名なのか、教えてほしいということです。
 私は、政治家に対する評価と批判は、実際の行動を基準に行うべきだという信念を持っています。同時に、政治家が標榜する思想信条は誇大広告や虚偽表示によって現実の行動を有権者の目から(場合によっては、政治家自分自身の目から)隠して美化する役割を持たされている場合が多いものです。政治家個人や政治家のグループが持っている思想信条が、自由主義であれ、社会民主主義であれ、共産主義であれ、特定の宗教であれ、市民自治主義であれ、現実の行動を私の基準で評価・批判すると同時に、批判の対象が標榜している思想信条に照らして評価・批判することが必要だと考える所以です。
Posted by siinoki-law at 2007年03月11日 18:59
東村山市民ですが、たまたまこのブログをみました。私は西口開発はストップすべきという考えから、議員がどのような立場のどのような発言をしているのかを議事録で調べています。島崎市議の発言内容はここで書かれているものとはずいぶんと印象が違います。
別に島崎議員の肩を持つわけではありませんが、シイノキさんは島崎議員に対してかなり強引なレッテルの貼り方をしているな、という印象を持ちました。人のことを論評するのであれば、せめて本人の言葉を引用するとか、もっと丁寧にしたほうがよいと思います。
Posted by 東村山市民 at 2007年03月14日 17:55
 東村山市民さん、コメントありがとうございます。
 確かに、私の記事には島崎議員自身の発言の引用がありません。レッテル貼りという印象を受ける方もあるかもしれないので、東村山市民さんのご指摘を踏まえて今後はコメントしていきたいと思います。議会での発言の調査などまとまったら、ぜひ参照させてください。
 今後ともよろしくお願いします。
Posted by siinoki-law at 2007年03月15日 00:00
返信ありがとうございます。調査がまとまりしだいご連絡いたします。しかしながら、編集された加工情報ではなくなるべく大元の情報を参照することをおすすめします。議事録は以下から誰でも検索できます。
http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/cgi-bin/gikai/namazu.cgi.exe

今回の記事も赤旗を情報源とされております。(ちなみに私は仕事先では民商にはいり共産党も応援しております。)しかしながら、赤旗もまた特定の立場で特定の目的をもって記事をつくっているわけですから、公平であろうとしても限界があると考えた方がよいと思っています。絶対はありません。

シイノキさんのブログも多くの人がご覧になっている大変影響力のあるブログだと思います。だからこそ、人へのネガティブな論評や、多くの人に影響を与えるような論評をするときは加工情報ではなくできる限り大元に迫っていただきたい。そう思っております。
Posted by 東村山市民 at 2007年03月15日 11:28
「東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例」の修正案を提出しました。ちょっと長いのですが、提出した内容をそのまま掲載します。



〔修正提案要旨〕
 議案第100号「東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例」の一部を次のように修正する。



  第5条中「40日以内」を「50日以内」に修正する。



  第9条第2項中「本件事業を現行の計画通り推進することに「賛成」、「反対」のうちいずれか一つを選択」を「本件事業を現行の計画通りに推進することを望む場合は「賛成」を、本件事業の中止を望む場合は「反対」を選択」に修正する。



  第13条に次の1項を加える。 2 前項の規定にかかわらず、住民投票は、投票した者の総数が投票資格者の総数の2分の1に満たないときは、成立しないものとし、開票もこれを行わない。



〔修正提案の説明〕 
 上程いたしました議案第100号「東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例」の修正につきまして、提案の説明をさせて頂きます。
 本件条例につきましては、大きく3点の修正が必要であると考えるものです。
 第1点目は、請求の趣旨には、「現計画をこのまま進めるべきか否かを住民投票をもって決すること」としているが、「推進しない」については事業の廃止を意味するのか、見直しを意味するのか、その両者を意味するのかが不明確であります。条例に先立ち反対の定義、もしくは見直しの範囲が具体的に条例に盛り込まれない限り投票に住民の正しい意思反映は不可能であると考えます。
 この間、市長意見書ならびに政策総務委員会での質疑等でも明らかになりましたように、その見直しは事実上の中止を意味するものです。
 仮に、見直しとした場合、その見直しの範囲は不明確であり、住民投票をした方々の総意としての見直し範囲を定める仕組みづくりから始めなければならず、また、その見直しの範囲を確定したとしても、代替案の作成、代替案の合意、代替案実行への担保等、長期に時間がかかることが想定されます。一方で、政策総務委員会での質疑のとおり、その間の権利者への補償、権利者の生活破綻、企業権利者の倒産への恐れ等があります。また、権利者の合意が再び取れる可能性は極めて薄く、「見直し」は中止を意味するとしか考えられません。「いったん立ち止まって見直してください」ということは現段階では不可能であります。従いまして、第9条第2項中「本件事業を現行の計画通り推進することに「賛成」、「反対」のうちいずれか一つを選択」を「本件事業を現行の計画通りに推進することを望む場合は「賛成」を、本件事業の中止を望む場合は「反対」を選択」に修正するものであります。
 第2点目として、住民投票は首長、議会の意思決定を補完するものでありますが、市民の総意としての意志を把握するためには一定の市民に参画いただき、その意思を正確に反映することが必要であると考えます。特に、工事着工した現段階での市民意思確認は重大な意味を持っています。住民投票の成立要件として第13条に第2項として、「前項の規定にかかわらず、住民投票は、投票した者の総数が投票資格者の総数の2分の1に満たないときは、成立しないものとし、開票もこれを行わない。」を加えるものであります。
 第3点としましては、政策総務委員会で選挙管理委員会事務局長より「40日以内の実施は困難である」旨の発言がありました。投票行為を実現させるためには、このことと、明年4月に予定されている都知事選挙、市長・市議選挙等を考え合わせるとき、50日以内に修正が必要であると考え、第5条中「40日以内」を「50日以内」に修正するものであります。
 以上、議案第100号「東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例」の修正の概要についてご説明申し上げました。




Posted by 島崎よう子 at 2007年03月15日 19:18
島崎よう子です。理解していただけるかどうかはともかく、以下のように考え住民投票原案に反対し、西口再開発をこのまますすめるのか、中止するのか決着をつける修正案を提出しました。

正確な設問で民意を把握するべき
17291人から提案された住民投票条例を私は大変重く受け止め市民の意思確認をする必要があると考えました。市民意思の何を確認するかが問題です。提案された住民投票条例案には大きな瑕疵があると思います。
条例の「反対」は再開発計画の中止か見直しを意味するのか不明確です。仮に、見直しとした場合、見直し範囲を定めるしくみ作りから始めなければならず、範囲確定後も、代替案の作成・合意、代替案実行の担保等長期の時間が想定され、さらに肝心な地権者の合意が再び取れる可能性はきわめて低いことです。見直しは実質的に中止を指す訳です。この住民投票で実行すると、中止を意図していなくとも結果として中止になってしまうことが問題なのです。
ですから、現計画に「賛成か中止を望むか」として民意を明らかにして決着をつけるべきと考えました。行政の対応も明確にできます。修正案を提出しましたが、残念ながら提案者の3名以外からは否決されてしまいました。

自治の基本は正確な情報提供
100mビルを作らずに駅前広場用地を確保できないことの議論は再三再四おこなわれてきた。私自身も100mビルは北西部地域にふさわしくない、ビルを建てずに駅前整備はできないものかと質問してきました。その結果、用地確保が最大の課題で取り組んできており、このたびの計画がやっとまとまり実現にこぎつけたのです。正確な情報を共有し、責任を持って考えるのが自治ではないでしょうか。

市政運営を市民とともに歩むときを迎えた!
この直接請求は、西口再開発計画そのものに対する是非のみならず、市政運営に対する不安・不信も多く含まれていると私は認識しています。私はビルの公益施設のありかたやバス通り・大踏切の整備を今まで以上に力を入れ取り組み働きかけていくこと。また発注の不正や利権に絡むことのないよう監視する事を表明しておきます。
意見陳述にもありましたように、市民参画と計画決定プロセスの問題を指摘されたこと、これだけ大きな問題となった背景を市長は真摯に受け止めるべきと言わざるを得ません。
今回のこの市民の行動が、東村山市政に関心を持ち関与していこうという大きな流れになることを期待してやみません。東村山市の重要課題は東村山市民が決められるよう「住民投票条例の制定」を要望しました。
Posted by 島崎よう子 at 2007年03月17日 12:34
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