2007年03月18日

派遣先会社が派遣労働者の直接雇用を指導された後に、当該派遣労働者を解雇し、裁判に

 派遣労働者による直接雇用の要求→行政指導→解雇(派遣契約の解除)、という事件で解雇された労働者が派遣先であるタイガー魔法瓶を提訴したと報じられています。
 新聞の見出しは「偽装請負」となっていますが、おそらく、原告の主張には「直接雇用の申込をしたのに直接雇用申込義務に違反して直接雇用しないので、派遣法に基づいて直接の労働契約が成立した」との主張も含まれていると思います。
 私も、派遣先に直接雇用を求めたいという派遣労働者からの相談や事件の依頼を受けています。派遣労働法に基づく直接雇用の問題は、行政が迅速な是正指導をしない(又はできない法律になっている)ことなどもあってまだまだ十分に活用されていません。報道されている事件も、是正指導にとどまらず、厚生労働大臣による雇入れ勧告まで行われれば、労働者が裁判のコストを負担しなくても解決したでしょう。
 派遣労働法の直接雇用の規定を活用する取り組みとともに、積極的な行政指導ができるようにするための法改正や運用の改善が必要だと考えます。

(以下、記事の一部を引用)
http://osaka.nikkansports.com/news/f-on-tp6-20070226-162345.html
偽装請負指摘でクビは不当と提訴
訴状によると、女性は01年9月に派遣会社と契約し、タイガーの開発部門で勤務。契約上の就業先は派遣会社の営業所になっていたが、タイガーの正社員から指示を受けていた。
05年にタイガーが派遣期間を指定したため、女性は昨年11月「派遣の期間制限は過ぎており、タイガーには直接雇用の義務がある」と大阪労働局に申告。労働局は是正を指導したが、タイガーは同月、契約を突然解除、女性が職場に入ることも拒否した。
posted by siinoki at 07:55| Comment(0) | TrackBack(6) | 法律相談・労働相談
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