2012年10月19日

安全配慮義務違反による損害賠償請求と労災給付との関係(労働災害)

質問
 安全配慮義務違反による損害賠償として、勤務先に休業損害の賠償を求める事ができる場合に、既に受け取っている労災の休業補償との関係はどうなるのでしょうか。
 労災の休業補償とは全く別に休業損害の賠償を求めてもいいのでしょうか。

答え
 労災からは、休業補償給付として平均賃金の60%、休業特別支給金として平均賃金の20%、併せて休業損害の80%が支給されています。
 特別支給金の性格について、最高裁平成8年2月23日判決は、「特別支給金は、労働福祉事業の一環として、被災労働者の療養生活の援助等によりその福祉の増進を図るために行われるものであり、被災労働者の損害を填補する性質を有するということはできないから、その特別支給金を損害額から控除することはできない」としています。
 ですから、安全配慮義務違反による損害賠償を求める場合は、休業損害の20%ではなく40%分を加害者(勤務先)に請求できる可能性があるといえます。

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posted by siinoki at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律相談・労働相談
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